第57回 D-Wind Rally  『切り捨てられた絹産業遺産』
コース案内(作成記)

コースレイアウト図は、こちら(PDF版)
最初に・・・ 開催要領の1.内容の通り、当初は、林道、旧村道で小野子山、子持山を周遊するコースとして企画したが、ユネスコ世界遺産への登録が確定的になった「富岡製糸場と絹産業遺産群」にまつわる場所を主役(メイン)にしたコースとした。
詳細は下記。
スタート〜4CP

スタート、3CPにトイレがあります。
  スタートは、『道の駅こもち』  DWR42でスタートを置いたが、渋川伊香保ICからも近く、草津方面に向かう人も休憩に立ち寄るのか、いつも賑わっていて、産直所も混んでいる。スタート前に是非、「こもち(子持)たい焼き」を食べてからスタートしてください。

  スタート後は、バイパスが完成した国道17号を北上し、DWR34と同じ路側帯にODを置いた(OD目標物は違うので注意)。手前にあったガソリンスタンドが、閉店していた。 民家はそれ程多くないが、この辺りの住民が困るだろうな・・・。

  OD先から『林道 上野線』に入る。 林道だが3図先からは路線バスも走り、地元の人の生活道路でもある。交通量は少ないが、地元の人優先でお願いします。 この路線バス、テレビ東京の人気番組(私が好きなだけ?(笑))、『ローカル路線バス乗り継ぎ人情ふれあい旅』で、太川陽介らの出演者が乗ったのだが、放送で見るまでこんな所(笑)をバスが走っているとは思いもしていませんでした・・・(^_^;;  折角なので(?)、クイズにしました(笑)

  『県道 小日向沼田線』で、沼田市からみなかみ町に入る。 この県道、交通量の少ない田舎道なのだが、走っている皆さんは、結構なアベレージでかっとんでいきます(笑) 市町境前後は少し峠道が楽しめる。 

  コマ図7図で、『県道 渋川下新田線(三国街道)』に入る。 旧道の「赤根峠」が通れたらと期待して旧道に入ったが、2013年10月の下見をした時に赤根トンネル手前の十字路にあった通行止めの柵(ウマ)は路肩に除けられていたが、すぐ先で倒木があり、通行できず。 多分かなり前から「赤根峠」は通行止めになっているので、廃道同然になっているだろう。 立派な赤根トンネルを抜ける。  トンネルを抜けた先にある『赤根峠ポケットパーク』に3CPを置いた。 数少ないトイレがある場所なので、一服。

  当初のプランではメイン(主役)だった『林道 北山本線』に入る。 2005年のDWR32の時は、まだ未貫通だった全長約19kmのロング林道。 DWR32の試走時に、この林道が通り抜けられず、途中の道で里に下るのに選んだ道が途中からガレガレダートになり、おろしたての新車だったスイフトのスポイラーは擦るは、ボディーは草や枝が擦るはの状態だった印象深い(?)林道だった。 いつかは通り抜けたいと、定期的にネットで工事の入札状況などをチェックしていたが、やっと貫通した様なので、この林道をメイン(主役)に今回のコースレイアウトをした。
  最後に貫通した箇所の路面は綺麗だが、前半の早くから開通していた箇所は路面が既に荒れ始めている。 眺望はあまりきかないが、空は開けており明るい林道である。

  この林道の終点近くに「東谷風穴(azumaya cold strage)」の新しい案内板が出来ているのに気が付いた。 最初はスルーしようと思ったが、コマ図11図にも昨年10月の下見の時は木で隠れていた案内板が立派なものに変わっていたので、気になってその場でスマホで検索・・・。 『へー、絹産業遺産群の1つなんだ!』

  「東谷風穴」に行くには、5CPの少し手前にあるやや狭い林道(分岐に案内板あり)を約1.5km走り、その後ダートの林道を約600m(約10分)歩く必要があるが、歩く道は急勾配は無く、平たんに近い歩きやすい道だったので、ここでメイン(主役)交代(笑)。

  世界遺産に登録されることが確定的になった『富岡製糸場と絹産業遺産群』の中に、「荒船風穴」が含まれているが、「荒船風穴」のこちらのHPでは、【史跡名称:荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡】と併記されている。 「荒船風穴」「東谷風穴」とも平成22年2月22日に同時に国の指定史跡に登録され、世界遺産申請当初は、「東谷風穴」などを含む約10ヵ所の遺産群が申請されていたようだが、富士山の時に三保の松原を外す話が出た様に、登録されやすい様に申請範囲を絞り込んだ様だ。 その時、規模で勝る「荒船風穴」だけになり、「東谷風穴」は申請内容から外され、他の外された遺産と『ぐんま絹遺産』としてHPで紹介されている。  「東谷風穴」の案内HPはこちら。 詳細なパンフレットは、こちら

上記の案内HPには、”※周辺未整備のため一般見学は不適”の文字があるが、「荒船風穴」は前後の道が土日は通行止めになっており、神津牧場先の駐車場から約1.2kmを歩くか、シャトルバスに乗る必要があるので、「東谷風穴」の方が我々には行きやすい!(笑)

  遺構は、上記の案内HPや詳細パンフレットの写真の様に朽ちた建屋の梁などがそのまま残った状態で、風穴の中などには入る事が出来ない。 その為風穴の涼しさを感じる事が出来ないのが少し残念であった。
4CP〜ゴール

8CP、ゴールにトイレがあります。
  国道145号線で高山村まで戻り、『林道 小野子山線』に入る。 PDQM第151回・1997年12月号・「実り」の群馬105Kmでも走った小野子山(onokoyama)の北面を通る林道だが、こんなに明るい雰囲気の林道だった印象がない。 眺望もきき、走り易い林道であるが、現役の「林道」で、材木の伐採、搬出作業が行われている場合があるので、大型車に注意。 TOPページの背景は、この林道の途中から撮った武尊山方面の風景。 谷川岳も望むことができる。

  国道353号線に抜け『小野上温泉(旧塩川温泉)』に向かう。 小さな宿もあるが、ここの中心は旧小野上村営の小野上温泉センター(現小野上温泉さちのゆ)。 公共の日帰り温泉施設としては全国でも先がけ的存在で、開湯以来27年になる。
2時間で410円と言う料金も安い! コースも残り1/4。一息入れるもよし・・・?

  8CPからは、『旧小野上村道(現渋川市道)』を走る。 道の分岐に必ず「市道〇号線(旧村道〇号線」の標識があり判りやすい。 村落の中を通る箇所もあるが、良い雰囲気の道が続く。

  22図から『林道 西の沢線』に入る。 前半は上りだが、下りがメインの林道。 眺望はきかないが、やや鬱蒼とした中、気持ちよく走る事が出来る。

  25図からは、過去PDQMやDWRで何度か走った農免道路を走り、途中26図から子持山(komochiyama)の南面を走る『林道 二本木線』に入る。 林業のための道が「林道」だが、この道は林業が行われている様子はない。 26図と28図は別の道でつながっているので、この林道をわざわざ走るのは、我々だけ・・・?(笑)

  子持神社の先から、1dayで開催したDWR18以来久しぶりに、空恵寺を経て旧子持村伊熊に下るつもりだったが、倒木が多く、何とか通れるのだが、キャンセルし、先の農免道路で下る事にした。

  利根川を渡り、利根川の河岸段丘を一気に駆け上がり、裏道から『赤城農産物直売所』に出て、ゴールとした。 久しぶりに訪れると、直売所が大きく綺麗になっていた。 駐車スペースがもう少し広ければ、道の駅かな・・・?
駐車場からは、走って来た小野子山の眠り姫と子持山が望める。 是非、新鮮な野菜をお土産に帰路についてください。