第53回 D-Wind Rally  『前橋山岳「D」ラリー
コース案内(作成記)

コースレイアウト図は、こちら(PDF版)
最初に・・・ 開催要領の1.内容の通り、群馬県民なら誰もが空で言える『上毛かるた』に詠まれた場所を紹介していくシリーズの4回目です。


 今回は、群馬上毛三山のひとつで、積雪のためDWR50『我が街 前橋2013』では紹介できなかった【す】【裾野は長し赤城山】です。

赤城山は複式火山で、「赤城山」というひとつの山は無く、中央火口丘の地蔵岳、赤城の最高峰の黒檜山、外輪山に鈴ヶ岳、荒山、長七郎山、前橋から見ると一番手前にある鍋割山がある。
山上には大沼(おの)・小沼(この)があり、夏のボートや秋の紅葉、冬のスケートやワカサギつりで賑わっている。 最近は、暖冬の影響で大沼が完全氷結する事も少なく、ワカサギも福島原発事故の影響で、釣ったワカサギを持ち帰る事は出来ず、全て回収されている。

  コースは、ラリー風にスタートからリエゾン区間を走り、赤城山の南麓から頂上を林道中心に走り、またリエゾン区間を走りゴールに向かいます。
林道中心のコースです。 場所によっては草が茂って道にはみ出している箇所も何か所かあり、少し車の側面を草が擦る場合がありますので、予めご了承ください。 多めにワックスを掛けてからご参加ください(笑)

  コース案内にクイズ設定の事が出てきますが、あくまでもX問題を除く通常問題の事で、「クイズ設定が無い」と書かれている区間でもX問題がある可能性がありますのでご注意を。
スタート〜3CP

スタート、2CPにトイレがあります。
  スタートは、『道の駅赤城の恵』。 DWR48のスタートにも使ったが、元々前橋市営の日帰り温泉あいのやまの湯が道の駅になった。 農産物直売所の『味菜』や荻窪公園も併設されている。

  国道353号線を越えた先にODを置き、空っ風街道(第二赤城南面道路)をしばらく東に走った地点から赤城に向かう。 コマ図5図から赤芝牧場に向かう。 どんな所かずっと気になっている所で、DWR50でコースに入れたが、5図先の残雪で諦めた経緯がある。 今回再アプローチとなる。 『赤芝牧場』は牛舎がある程度で、牧草地に牛が放牧されている様な風景は無かった。 更に先には何やらヘリポートがある施設があるのだが立入禁止。 キャンプ場もあるが試走時はチェーンが掛かり入れず。 クイズになる様なネタも無いのでキャンセルしようか迷ったが、1CPから南は前橋方面が眺められ、北は鍋割山が大きく見えるので、本格的に赤城に上る前に一息付いてもらう事にした。 夏は賑わうのかな?

   5図地点に戻り、赤城山中腹を東西に走る「林道鍋割相吉線」に向かい、「林道溝ノ口線」を登って行く。 赤城南麓の林道は、殆ど森林の中を走るため眺望があまり効かず、直線的にグイグイ登って行くのが特徴。 この林道も途中1ヵ所だけ眺望が効く所があるだけ。 また、榛名山の林道の様に、林道の距離、道幅や沿線(?)案内などが書かれた林道案内看板が全くない。 本当に「林業」のための道である。

  1DayRally風に開催した(ゴール地点ですぐに解答を投函してもらった)DWR24でチェックポイントを置いた『県立赤城森林公園』に2CPを置いた。 森林公園の先の林道は、その時から通行止めのまま。 看板には『当分の間・・・』と書かれているが、恐らくこのまま廃道だろう。 ここは、「荒山登山口」でもあるのだが、このルートは人気が無いのか駐車場は閑散としていた。 この後訪れる赤城山頂のビジターセンターの混み具合とは大違いだった。 

  また、県立森林公園に向かう途中にある、「赤城オートレース場」「赤城オフロードパーク」ともひっそりとして、荒れ果てた感じがしたが、HPを見ると前者はまだレースを開催している様だ。後者はジムニーの墓場の様になっていた。
先程の赤芝牧場のキャンプ場もそうだが、赤城南面のこの時期はまだオフシーズンなのかな・・・?

  「林道鶉山線」で一度空っ風街道に下る。 この林道先程の「林道鍋割相吉線」より開通年度が古いのか、やや道幅が狭い。 12図から平成7年まで有料の赤城南面道路だった『県道4号線』を走る。 13図に料金所があった。3CPを置いた。
3CP〜7CP

5CP、7CPにトイレがあります。
  3CPから赤城国際CCに向かい、クラブハウスの手前から「林道東大河原線」に入る。 この林道、入口に「鍋割山」の案内看板があるので、ずっと林道名も「鍋割線」だと思い込んでいた。 今回初めて知りました・・・(^_^;;
この林道も「林道鶉山線」と同じく道幅が狭い(4m規格かな?)。特に14図の林道入り口は草も茂っているのでかなり狭く感じるが、しばらく走ると走りやすくなる。 再び「林道鍋割相吉線」に入り、鍋割山の西面に廻り込む。 途中、中型だがバスが路肩に停まっているのには驚いた。 登山客の団体さんだろう。 こんな場所で何時間も待つ運転手さんは大変だと思ったが、その姿は見えなかったので一緒に登山をしているのかな・・・?
  『赤城ふれあいの森』の入口に4CPを置いた。DWR41でもチェックポイントを置いたが、今回は入口を通過するだけとした。

  16図で県道4号線に合流し、頂上を目指す。13図地点で道路にある気温表示は27℃であったが、17図手前では16℃になっていた。 半袖での試走だったので、涼しいを通り越して寒い! 
 赤城の頂上をコースにするのは確か3度目(自信なし(笑))で、今回は赤城神社に立ち寄るつもりだったが、どうもアプローチが面倒で(笑)、今回もそのままスルーして大沼を右回りで走り、鳥居峠に向かう。 鳥居峠から眺める「覚満淵」、「大沼」の姿が好きで、いつもここにCPを置いてしまう(笑)  雨不足のせいか、覚満淵の水量も非常に少なかった。  ここには、昭和42年11月に開業から僅か10年で廃止されたケーブルカーの山頂駅があり、今は『赤城山頂駅記念館サントリー ビア・バーベキューホール』になっている。 中には当時の写真などが展示されている。 営業時間は9時〜17時で、定休日は無く、悪天候時休業になるので注意。 
※建物の中にクイズを設定しているので参加日の天候には注意を。 クイズ減点は今回「1点」にしているので、休館日による救済はしませんので予めご了承ください。  赤城山頂のライブカメラはこちら

  赤城の頂上に通ずる道は3本しかなく、南麓へ来た道と違う道で降りるには、県道16号しかない。もう何度もコースで使っているが、確かPDQMのコース含め、下りで使うのは初めての筈。 所々広い個所もあるが、林道と言われても判らない道である。 林道との違いは手入れの頻度が多くて落石などが少ない所か? こちらを見るとやはり赤城温泉への分岐から上は林道だった様だ。

  滝沢温泉への分岐に6CPを置いた。数年前に全通した「林道不動大滝線」で、『おおさる山乃家』に向かう。 ここはDWR24でその場クイズを置かせて頂いたり、尾針さんとも忘年会で数年宿泊させて頂いた。管理人さんはお元気かな・・・? と思いながら今回もお邪魔せず、CPだけ置いた。
7CP〜FCP
8CP、FCPにトイレがあります。
  23図から「林道赤城東麓線」で空っ風街道まで下る。 この道も何度か走っているが、今回初めて「宇通遺跡」の説明板に気が付いた。 今は誰も住んでいない所に遺跡があるなんて驚きである。その説明板によると、12世紀の浅間山の噴火時の軽石の堆積があるらしいが、噴火の前にこの村落が朽ちていたのか、それとも噴火で埋もれたのか・・・? 後者だとすると、ここも日本のポンペイになるが。
  
  空っ風街道沿いにある電力中央研究所の脇を通り、県道16号に抜ける道を走り、県道16号から『三夜沢赤城神社』に向かい、8CPを置いた。 ここは上野国二宮で赤城神社の本宮。 PDQMでもチェックが置かれ、DWRではもう何度目だろう? クイズのネタがもうないのだが(笑)、いつ来ても心が落ち着く静かな雰囲気の中にある。

  8CPから短いが「林道中丸線」で空っ風街道に抜け西に走る。 途中から「林道大穴線」で再び「林道鍋割相吉線」を目指し登りに掛かる。 前半に走った「林道鶉山線」「林道東大河原線」より道幅が少し広い。 開通年が少し新しいのかも。 2CP先の通行止め区間の先で「林道鍋割相吉線」と合流し、再び空っ風街道に戻って来る。途中クイズの設定も無い(ネタが全くない・・・)ので、ロング林道のドライブを楽しんでください。

  途中に9CPを置いた。 9CPからはリエゾン区間となり、流れの良い空っ風街道、県道34号線でゴールに向かう。 33図から走る道は、第三赤城南面道路と呼んでも良い様な道で、国道353号線、県道34号線のバイパス的役割を果たしている。

  ゴールは、『道の駅ふじみ』。 ここもスタートの『道の駅赤城の恵』と同様、元々日帰り温泉と農産物直売所だった所が道の駅になった。 「富士見」の名の通り、天気が良い日は、富士山の天辺が見える。 
ゆっくり疲れを取ってから帰路に付いてください。