第51回 D-Wind Rally  『つる舞う形の・・・先端
コース案内(作成記)

コースレイアウト図は、こちら(PDF版)
最初に・・・ 開催要領の1.内容の通り、群馬県民なら誰もが空で言える『上毛かるた』に詠まれた場所を紹介していくシリーズの2回目です。

DWR50でも紹介した札・・・

【つる舞う形の群馬県】

 今回は、群馬県の形において重要な位置を占める場所(エリア)を巡ります。
スタート〜2CP

各CPにトイレがあります。
  スタートは、昨年3月に出来た『道の駅おおた』。 道の駅の定番の農産物産直所は勿論あるが、ここの特徴はレストランが無く、屋台形式の店で食べ物を選んで食事できるケータリングカービレッジ。
それと、駅長さんが若い女性と言う事!?(笑) 公式facebookもある。

  スタートして上武道路(国道17号)から外れて、利根川の土手の流れの良い道を走る。 流れが良すぎるのと、全線駐停車禁止のため、一度道を外れてODを置いた。

  1CPは『なかさと公園』。 利根川沿いに作られた「水と風」をテーマにした公園。試走時は強風で大変だったが・・・(笑)  5.1haと広大な敷地で、利根川が一望できる展望台やローラー滑り台など数々の遊具がある。 道路を跨ぐ「ふれあい橋」から望む富士山が「関東の富士見百景」に選ばれている。 残念ながら試走時は眺める事は出来なかった。 これからの季節望むのは難しいか・・・。

  2CPはショートチェックで『赤岩の渡し』に置いた。 埼玉県道・群馬県道83号熊谷館林線の代替渡船で、埼玉県熊谷市葛和田と群馬県邑楽郡千代田町赤岩を結んでいる。
2001年のDWR10のゴール地点だが、当時は何もなく実用的な渡しの雰囲気だったが、12年ぶりに訪れると綺麗に整備され、観光渡船の雰囲気に・・・。  また、川向うにはグライダーの飛行場があり、離着陸する姿が見られる。
2CP〜5CP

4CPにトイレがあります。
  『利根大堰』に3CPを置いた。 東京都など首都圏の水需要に応えるため、昭和43年4月から取水開始した堰で、利根川中流域の農業用水や首都圏の飲料水、工業用水を支えている重要な堰である。
また、利根川はサケ自然遡上の南限河川と言われており、サケの遡上を助ける為に、1995年から1997年にかけて大改築を実施した魚道を側面から見る事が出来る。 残念ながらこの季節その姿を見る事は出来ないが・・・。

  3CPからは利根川沿いの土手道を走る予定だったが、残念ながら平日が工事のため通行止め。キャンセルし素直に県道を走る。 「道の駅はにゅう」を横目に見ながら利根川を渡り群馬県に戻る。

  4CPは久しぶり(2002年のDWR19以来)に茂林寺に置いた。 ご存知、分福茶釜の寺。 『上毛かるた』にも【分福茶釜の茂林寺】と何の捻りもなく詠まれている。 
初回の試走時はお雛祭りで、参道に並ぶタヌキ達もおめかししていた。


  2CPを置いた『赤岩の渡し』や2010年のDWR45で1CPを置いた『島村の渡し』はまだ現役の渡しであるが、利根川には過去他にも渡しがあった(『赤岩の渡し』にあった説明看板にも書かれている)。  16図の土手向こうには『千津井(せんずい)の渡し』があった。埼玉県羽生市今泉と群馬県館林市を結ぶ埼玉県道・群馬県道304号今泉館林線の代替渡船として運航されていたが、1988年に廃止された。 利根大堰により下流の水量が少なくなったことも廃止の一因の様である。

  当初プランでは、『千津井(せんずい)の渡し』跡を通り抜け、そのまま土手沿いを走る予定だった。かなりの距離、フラットな良いダートが続いているのだが、「谷田川排水機場」の所で残念ながら通行止め。 仕方ないので県道を走り、『群馬の水郷公園』に5CPを置いた。 ここは、谷田川を利用したフィッシングパーク。「公園」の名前が付いているので、もう少し何かあるのかと思ったが・・・。 春と秋には、板倉の水文化である「揚舟」に乗船できる「群馬の水郷・揚舟・谷田川めぐり」の乗船場所になる。 「揚舟」とは、治水が不十分だった頃、この辺りは水害が多く、水害時に移動できるように家の軒先にぶら下げていた舟の事である。
5CP〜FCP
6CP、7CP、8CPにトイレがあります。
   5CPからは、一度国道に出るが、谷田川沿いの道をのんびり走る。板倉町教育委員会が作った手作りっぽい文化的景観の説明チラシが所々に置いてある。その案内を見ながらゆっくり走ってください。

  ここまで来たら、群馬から出てしまうが『渡良瀬貯水池(谷中湖)』に立ち寄るしかない(笑) 中央エントランスの駐車場に6CPを置いた。
今更説明は要らないと思うが、ここは足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ無害化することを目的に渡良瀬川下流に作られた渡良瀬遊水池の第一調整池の中に造られた池である。
机上プランでは谷中湖の中を走る道を走るつもりだったが、残念ながら車では走れなかった。 予定を変更して第一貯水池の中の通行可能な道をぐるりと走る事にした。

  谷中湖を走った後、『旧谷中村 合同慰霊碑』に7CPを置いた。ここもおさらいのための説明を。
渡良瀬遊水地を造るために強制立ち退きをさせられ、消滅させられた「谷中村」の旧村内に点在していた無縁墓地などを移転して立てられた合同慰霊碑である。 渡良瀬遊水池の工事による殉職者の慰霊碑もある。 谷中村の人々の生活をつぶし、遊水地工事でも多数の殉職者を出した足尾の罪は大きいと改めて感じる。

  30図から館林の街に向かうが、渡良瀬川沿いの土手道を走るプランだったが、残念ながら通れず、県道を走る。

  館林は徳川の重要な藩で、後の五代将軍・綱吉が城主であった時もある。 8CPを置いた『つつじが丘公園』はその名の通り、約1万株のツツジが植えられている公園で上毛かるたにも【花山公園 つつじの名所】と読まれている。チェック置いた場所は、メインの公園から外れた第二公園側であるが、こちらには館林出身の宇宙飛行士・向井千秋さんの名を冠した記念子供科学館や、やはり館林出身で、上毛かるたに【誇る文豪 田山花袋】と読まれた田山花袋記念文学館などもある。
今詠むなら【日本のカモメ 向井千秋】だろうか?(笑)

  館林駅・西口には、日清製粉ミュージアムや正田(醤油)記念館がある。 立ち寄りたかったが、前者は駐車場がなく、後者は土日が休館日のため、諦めた。


  ゴールは『多々良沼』。2002年のDWR19で池の反対側にCPを置いた事がある。
群馬県館林市と邑楽町にまたがる沼で、沼の部分は館林市にあるが、ゴールを置いた多々良沼公園は邑楽町にある。
冬になると白鳥が飛来する。例年は3月までいる様だが、今年は暖かくなるのが早いので開催中に見られないかも・・・。 また、かつてはタカノホシクサ(現在は絶滅)が生育する唯一の地でもあったようだ。
試走時はまだ白鳥が飛ぶ姿を見る事が出来た。 それ以上にカラスが多いのに驚いた。写真は、白鳥とカラスのツーショット。