第42回 D-Wind Rally  『「眠り姫」と歴史探訪
コース案内

今回のコースの前半(1CP〜7CP)は、山の南面だがやや標高が高い場所(700m弱)や、標高は低いが山の北面を走るので、出来れば冬支度をしてご参加下さい。 平地でも積雪があった場合などは、かなり雪が残ることがあると思います。 ご注意下さい。
スタート〜OD  スタートは、渋川伊香保ICから国道17号線のバイパスを新潟方面に少し走った所にある道の駅「こもち」。PDQM第151回・1997年12月号・「実り」の群馬105Kmで6CPが置かれた場所であるが、その当時は小さな施設しかなかったが、道の駅がブーム(?)になり、立派な施設になってしまった。
 朝早くから農産物を求める人などで賑わっている。食事処の蕎麦はこういう施設にしてはなかなか美味しいと思う。スタートで味わってもらえないのが残念です・・・。 また、たいやきも名物(?)で、クイズにした。

 スタートから少し白井宿(実際は宿場町ではなかったが)の中を通り、国道17号線の旧道に抜ける。17号との合流地点の鯉沢の交差点は、昔は渋滞ポイントだったが今は国道17号にも353号にもバイパスが出来て、混雑は無くなった。
 しばらく国道353号線を走り、旧子持村北牧に入る。吾妻川の対岸には南牧があり三国街道の渡しがあった場所である。

 ODは、日本のポンペイと呼ばれている(らしい)、黒井峯遺跡に置いた。案内板があるだけで遺跡らしきものは何も無い。ま、火山灰に埋もれてしまったのだから仕方ない?(笑)
 ここで、今回のコースの主役の「眠り姫」に出会ってもらいたい。写真の矢印の山をよーく見て欲しい。 見えましたか?「眠り姫」。
トップページの背景写真がこの部分のアップ写真ですので、そちらを見てもらうと良く判ると思います。 右手の方から仰向けに眠っている女性の横顔(おでこ、鼻、あご)、首、そして胸!(笑) 後はお腹から足になります。
OD〜2CP  ODから子持山方面に向かう。 9図先から子持神社への参道の松並木が始まる。 途中に1CPを置いた。 ここでもう一度「眠り姫」を見てもらいたい。 1CPの目標物の石碑の横から望むと、なんと姫が身ごもっている!(笑) ODで見た形より、胸がやや下がり、お腹が膨らんでいます。 「眠り姫」については、こちらこちら
 子宝、安産の神社=子持神社に向かって参道を進んでいくと、「眠り姫」のお腹が膨らんでくると言うチョット出来過ぎなお話です。

 10図先の子持神社にはクイズなど設定していないが、是非寄り道してもらいたい。 木々に囲まれて雰囲気のある神社である。 また御祭神の御足形石もある。神の足形で無いにしても、石に足形があるのは珍しい。 詳しくはこちら

 11図から林道二本木線に入る。割と新しい林道で、それまでの走って来た道とは大違いで、路面が良く走りやすい。 途中展望が利く場所に2CPを置いた。
2CP〜5CP  二本木林道を下り、広域農道、県道で高山方面に少し上がり、14図から林道で国道353号線へ下る。14図先すぐに縄文時代の住居跡の史跡がある。黒井峯遺跡と違って住居跡が残っているのだが・・・。
 
 3CPを経て、353号線に下り、しばらく国道を走り、道の駅「おのこ」の先から再び小野子に入る。この辺りの道には、『市道○○号線』の標識が設置されている。 『え?これが市道?』と思いたくなる細い道も多い。元々子持村の村道であったのが、市町村合併で渋川市道になったのである。 地元の人なら『市道○号線』は何処に行く道って判っているのかな・・・? 標識があってもあまり意味が無い様に思える。コマ図の目標物には助かるが・・・(笑)

 19図、4CPを経て、再び353号線に下る。 吾妻川を渡り対岸に渡る。 箱島湧水に5CPを置いた。 ここは1dayラリーで開催したDWR18で一度CPを置いた事がある。 湧き水と言えば、山から細いパイプで出ていているイメージがあるが、ここはその湧水量に驚く。
 DWR19の時は、水を汲む人が多く、湧き水に近づくのも大変で、駐車場から湧水へ向かう道沿いには汲んだ水を運ぶための一輪車がずらっと並び、景観を損ねていたが、8年ぶりに訪れて見ると、一輪車はほとんど姿を消し、水を汲んでいる人の姿も無かった。 一輪車に象徴されるように、水を汲む人のマナーの悪さから水汲みが禁止されたのかと思い、コマ図22図にある売店で聞いて見たが、たまたま試走日は人がいなかったようだ。 この売店、「名水案内所」との暖簾が掛かっており、気さくなおばさん(私より若いが(笑))が店番をしていた。 地元で作られたこんにゃくなどの販売の他、食事も出来る。
5CP〜7CP  5CPから吾妻川の右岸の県道を走り、林道で榛名山方面に上る。最初の試走時は紅葉が終わり、少し葉が残る木々の中を爽やかに走り抜けられた。
 24図先にきつい上り勾配があるので、特に積雪があった後は注意して欲しい。 そっぽを向いた錆びた標識を6CPとした。


 伊香保国際CCの脇から、西群馬病院、榛名病院の側を通る。今ではこの辺りには沢山の観光施設が出来て、多くの人が訪れるが、以前は長期療養が必要な方が入院する静かな場所だったのだろう。
 


 水沢山(浅間山)を正面に見上げながら、坂道を一気に駆け上がり、水沢観音に7CPを置いた。 門前に多数ある水沢うどんの店には何度か来た事があるが、水沢観音は初めて訪れた。 TVの旅番組か何かで、六地蔵尊自体が回転する、全国的にみても非常に珍しい構造の六角堂の事を知り、一度見て見たいと思い、今回コースに取り入れた。
 新年早々に参加された方は、今年1年が良い年になるよう祈願しながら六地蔵尊を廻してみて下さい。
7CP〜9CP  7CPから少し下り、榛名山の東麓の県道を南に走る。 途中最近DWR、shixpoDRの優勝記念品にしているガラス細工を販売している「ハルナグラス」がある。 干支のガラス細工など可愛いガラス細工が沢山あるので、是非立ち寄ってみて下さい。(写真は、クリスマス用に試走時に買ったものです)

 33図で一気に麓に下る。 群馬用水榛名幹線沿いをしばらく走り、ある有名なものを作っている工場の前を通り、8CP・『日本絹の里』に向かう。
群馬と言えば、『絹』。 明治時代に横浜から群馬の絹を欧州に輸出していた。その質の良さ故に、日本生糸の中で最も良質な生糸を「マイバシ(前橋:Mybash、Maibashiと記された)」と呼ばれていたらしい。 群馬の養蚕業の歴史やそれにまつわった人々の紹介など、絹に関する色々な展示がある。 休館日は火曜日(臨時休館もあり)。入場料は200円。


 少し流れの悪い県道で、9CP・『上野国分寺跡』に向かう。 塔や金堂の基壇や築垣の一部が復元されているが、ほとんどが原っぱで、その広さに当時の国分寺の規模をうかがい知ることが出来る。 

 ガイダンス施設「上野国分寺館」には、20分の1のスケールで造られた七重塔の模型や国分寺跡から出土した瓦などが展示してあり、人の良さそうなおじさん(説明員さん)が、見学者を待ち受けている(笑)。 時間があったらおじさんの説明を聞いてあげて下さい。
9CP〜FCP  9CPから10CPまでは、市街地走行となる。信号が多く流れが悪いがしばらく我慢を・・・。

10CPは、前橋のテーマパーク(?)の『るなぱあく』。 「にっぽんいち なつかしい ゆうえんち」がコンセプト。 遊具はすべて50円で、木馬はなんと10円! この木馬、一時期現ナムコの前身の会社が作ったとされていたが、実際は違っていた。
しかし、1954年の開園時からずっと現役(私より年寄り!(笑))で、国の有形文化財に登録されているもので、一見の価値がある。

 遊具も可愛いものばかりで、小学校低学年までの子供なら大喜びする遊具ばかりである。すべて満喫しても1000円も掛からないのは、某有名テーマパークとは雲泥の差である(笑)


 10CPからは利根川沿いの『国体道路』を快走して、ゴールに向かう。

 45図の坂東橋を渡る際、橋の左右の川面を見比べて欲しい。 右手の上流側は水位が高いのに、下流側は水位が非常に低い。
 ゴール地点で見てもらえば判るが、橋の下に堰がある。 更に橋の奥にゲートの様なものがあるが、取水口である。 この取水口から取り込んだ水は、一つはそのまま左岸を流れて前橋市内を流れる広瀬川、桃木川に流れ込む。10CP再スタート後すぐに渡った川が広瀬川である。
もう一つは、なんと堰の中を通り、右岸に暗渠で流れ込み、下流でDWR34のX問題(X−6)にした水力発電所の発電機を廻している。
この取水口は、今話題の八ッ場ダム建設のきっかけになった「カスリーン台風」で、それまであった取水口が壊滅状態になったため建設されたものである。約60年経過したものである。
 
 帰路としては、45図の出口を左折せず、直進すると渋川伊香保ICがすぐです。